2010年5月4日火曜日

告白

ゴールデンウィークが眩しすぎる。晴天が続いていて、外に出られずにはいられない。
5日のうち3日は、少し外の空気を吸おうと外出をした。
でも、やっぱりこの本のことを書く。久しぶりに、衝撃的だから。
湊かなえの『告白』。2009年度の本屋大賞を受賞して以来ずっと気になっていた。
文庫化されたものを妹が買ってきたので拝借。
正味2日の一気読み。
ミステリーやサスペンスとは少し違う。主軸は、謎解きではなく、さまざまな登場人物の視点から語られる心情。犯罪を犯す動機を知れば知るほど胸が苦しくなる。彼らは皆、純粋な気持ちを持っているはずなのに、少しずつ不器用で結果的に犯罪を犯すことになる。
人の倫理観なんて信用できたものでもないし、そもそも何を持って倫理的というのか。
どこから、やり直せばこんなことにはならなかったんだろう。
投げやりな言い方になるけれど、私は、どんなに頑張っても、その人にはなれないし、人の身になってといっても限界がある。
悲しいけれど、これが事実なんだな。
文章の構成もお見事。
いやあ、感服。映画も気になるところです。



3 件のコメント:

  1. オレもこれ、読みたいんだよね!

    湊作品は、わが道を行くって感じで、さすがだと思います。

    そうか、さっそく読んでみるっきゃないなぁ。

    映画は松たかこ。こちらも気になる。

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  2. 私もタイムリーに読んでる!

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  3. >ぺーくん

    おお!ぜひぜひ〜。
    実は、湊作品は、『告白』が初めて。読み始めから、こりゃ絶対おもしろいわと確信しました。
    先生役が松たか子というのは、ハマっている気が。
    (教師特有の服装とかぴったり)
    映画は、監督が中島哲也だし、仕上がりに期待してます。

    >みなべ

    おお!奇遇や〜ん。
    みなべも好きそう!そして、中島映画も好きそうだね。
    というか元気??
    『かいじゅうたちのいるところ』あの後も結局行けなくて、前売り券をムダにしちった…。しょぼーん。。

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