2009年10月28日水曜日

いつか王子駅で

「変わらないでいたことが結果としてえらく前向きだったと後からわかってくるような暮らしを送るのが難しいんでな」
新潮文庫から出ている堀江敏幸の「いつか王子駅で」を読んだ。
その中で背中に昇り龍をしょっている正吉さんという男が言うのである。
「逃げにならないありのままをつづけるコツがわかってないようでな、いま終わった勝負の、勝ち負けの配分がどうしても納得できんと腹を立てることがある」
正吉さんの言葉にはっとしたかと思えば、帰りの電車の中ではアン・サリーが歌うジョニ・ミッチェルの「All I Want」を聴いてほろほろしてしまっていた。
なんだか、救いを求めるように本や音楽に触れている気がする。

今年の多摩美の学祭にはSAKEROCKが来るらしい。多摩美の図書館もみてないし、SAKEROCKは来ちゃうし、これは、多摩美がわたしを呼んでいるとしか思えない。


0 件のコメント:

コメントを投稿